ここに紹介する「スタンダード」は、FCIと、私たちのクラブ「Club Español del Dálmata」のものです。FCI規定は加盟国の多くがそれを基準とみなしています。しかしながら、スタンダードの概念は各国で多少ながら違いがあります。 私たちのクラブ規定は、基本的にはイギリスの「British Dalmatian Club」を手本としています。



 「スタンダード」はあくまでも理想像です。故にその概念に沿った完璧な犬などいません。犬種向上の為に、出来得る限りその理想像に近づけたい、と願うのがブリーダー本来の姿であるべきだと、私は考えています。そしてその為に最大限の努力をしたいのです。

 しかし、犬種の向上とは全ての犬を「スタンダード」にする事ではありません。スタンダードから生まれた仔全てが、スタンダードに育つとは限りませんし、スタンダード規定ラインをクリアーした仔が、必ずショー・ドッグに向いているとも限りません。

 ショー・タイプとかペット・タイプとかも関係ありません。基本的に全てペットなのです。まずは愛すべき家族である事、そこから全てが始まるのです。その存在によってお互いが掛替えのない豊かなパートナーである事、それが犬種向上の最大の目的だと、私は考えます。

 とは言え、「スタンダード」の概念をしっかり把握しておく事は、犬種向上にとってとても重要な事です。そして自分のダルを客観的に見られるだけの「強さ」がなくてはなりません。ドッグ・ショーは客観的に結果を問われる場所であり、飼い主にもダルにも大変な努力と忍耐を要する事でもあります。敢えてそういう苦労をする必要もない、家族として幸せに暮らせればそれで良い、というのも一つの選択であり、素敵な事だと思います。ショー・ドッグだけが良い犬と言うのでは、決してありません。

 あなたのダルも絶対に犬種向上に寄与できます。ダルがいかに愛すべき犬種であるかという事を、どんどん周りにアピールしましょう。ダルを通じて増える友達の輪こそが、ダル飼いを豊かにしてくれ、しいてはダルの犬種向上に繋がるのです。

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