鬼やらい  2005/02/03(木)
2005年 お正月  2005/01/10(月)
「ヨーロッパのダルメシアン」&「ダルメシアン年鑑」アップのお知らせ  2004/12/15(水)
ホームページ再開のご挨拶  2004/11/06(土)
我が家の近況報告  2004/11/03(水)


鬼やらい
今日は節分です。鬼やらい、とも言いましたね、確か。

先日聞いたちょっと考えさせられるお話。

ヨーロッパ各国のクラブはそれぞれしっかりとした会報誌を出しており、クラブ運営上の魅力点にもなっています。昨年オランダのクラブの会報誌に、某ブリーダーがクラブの仲間を中傷するような記事を書いた、そうです。それも非常に巧妙なやり方で。

「ノルゥエーのダルの血統で、眠りながら死んでしまう症状を示す仔犬が出た血統がある。こういう血統のダルは掛け合せには使わないように」

要約すれば、ただこれを言いたいだけの内容なのだそうですが、オランダでノルウェーの血統で活躍していると言えば、もう誰にでもどのダルだか解ってしまいます。この記事を書いたブリーダーA氏と書かれたブリーダーB氏とは、かつては共同でダルの本も出したり、お互いの血統を幾度となく掛け合わせたりと、かなり親密な間柄でした。どちらかと言えば似たラインと考えられていたのです。ところがB氏が素晴らしいオスを次々と育て、やがて数年に渡ってタイトルを総なめにするようになり、ヨーロッパのトップ・ダル、トップ・ブリーダーとして耳目を引くようになりました。

当然ながら、そのオスを掛け合わせに使いたいとの申し出が殺到し、B氏のオスとその系統は多くの血統と婚姻関係を結びました。良いオスを持てば掛け合わせの申し込みが殺到するのは当然の事であり、良いメスを持てばその仔犬が望まれるも、また当然の事です。そして恐らく、そこに嫉妬が生まれ、やがては憎悪に繋がるのも、完全な人格者などいない以上、当然の理なのでしょう。私がオランダの世界大会に参加した際の審査員はA氏でしたが、すでにベルとB氏のオスとのマッチングの話が進んでいた為、嫌味を言われた事がありました。

ですが、心の中で感じているものと、一旦外に放出してしまったものとでは、全く違ったものになってしまいます。前出の記事も、事情を知っている人から見れば、遠い血族の症状を引き合いに出し、それを重要問題扱いしようとしているA氏の態度には、当然ながら苦笑を禁じ得ないものがあります。そしてそういった態度をとって憚らないA氏に対する批判が生まれ、やがてはブリーダーとしての質が問われてしまうのも仕方のない事です。犬はブリーダーの性格を映し出しますからね。自分の系統があたかも一番であるような、他の系統は価値がないような事を、公然と口に出してしまうブリーダーというのは、やがては敬遠され、系統を作り出すに最も重要な、掛け合わせの相手を失う事に繋がります。

しかし、原点に戻って考えてみれば、ブリーダーはどれだけ優良な仔を作出しているか、という事が問われるべき点です。いくら自分には豊富な経験があり、これだけのダルを買い揃えている、どこどこの国まで行ってCH犬と掛け合わせてきた、と述べたところで、やはり自分の所で生まれた仔があってこそ、初めて自分のラインを作り出せるのであり、そして次の世代へと素晴らしいダルを繋げて行けてこそ、ブリーダーとしての質が認められるのではないでしょうか。

何かと勘違いしてしまうブリーダーが多い中、いろんな意味で考えさせられたエピソードでした。
Date: 2005/02/03(木)


2005年 お正月
明けましておめでとうございます。

日本は雪の新年を迎えられた所が多かったようですね。バルセロナは快晴が続いており、穏やかな年明けとなりました。

年内に何とか無事にクラブ会報と、新サイトを立ち上げる事が出来、クリスマスの贈り物として会員に送れたので、ホッと一息付いている所です。この新クラブサイトの中に“Disponible”というコーナーを作りました。これは会員の仔犬情報を載せるところなのですが、この中に私のHPのために翻訳したBDCの「ダルメシアンを買う前に(私のHPでは飼う前に、と意訳しましたが、本来は買う前にが正しい訳です)」をまず載せ、続いてクラブのブリーディングに関する規定、仔犬情報、次の出産予定、里親探し、という風に細かく分ける事にしました。

特に「クラブ規定」には、11月の総会で決まった「会員の下で産まれた仔犬のオーナーは全てクラブに加入する事。その入会費はブリーダーが負担をし、初年度会費はクラブが負担をする。仔犬の犬質保証、飼育方法への指導など、これは仔犬の未来にとって重要なポイントである。また会員を増やし裾野を広げる上でも重要なポイントとなる」旨が付け加えられました。この制度はDBCでは以前から行われており、正しいダル飼育への扉を開くものとして評価されています。

「仔犬情報」「出産予定」は会員のブリーディングのみ掲載されますが、記載条件があります。「両親の血統書コピー、並びに掛け合わせ証明書のコピーの提出。出産予定日の告示」が「出産予定」のコーナーのため義務付けられました。また生まれた後は、「オス、メスの数。目の色などの欠点の通知、スポットの色」を知らせる事が義務付けられています。

「里親探し」のコーナーは、情報を広く知らせる為に設ける事にしました。掲示板での記載では見る人に限りがある場合があるし、他の話題の書き込みが続けば下がってしまう、と考えたのです。

そして「聴覚障害の仔犬の貰い手探し」というコーナーを設置するかどうかが、私たち委員会の中で議論されました。実は昨年の秋に、「犬種保存、向上を考える上で、耳の全く聞こえない仔犬は処分するのが望ましい」というクラブ規定に反発した人たちがおり、感情的な議論が行われました。処分に反対する以上は、ではどうするのかという問い掛けが為されねばなりません。

11月の総会でも取り上げられたのですが、その際に「せめて避妊手術をして貰い手を探す方法を」という意見がありました。会長の意見としては「我々が議論するずっと以前から、本家のBDCでは繰り返し議論が行われてきており、その叡智として処分を奨励している。色々な意味で全く耳の聞こえない犬を飼育するというのは、非常に困難な点が多い。また、世間で良くダルはちょっと馬鹿であるといった話がされるのは、呼ばれても分らない、直ぐに反応出来ないという事で、こういった障害のあるダルが引き起こしている場合が多い。また費用をどう、誰が負担するのかを考えると、なかなかうまくは機能しないだろう」というものでした。

好んで処分したがるブリーダーなどいません。誰にとっても、これは重い問題であり、感情論で議論すべき問題ではありません。ですが、何とか助けたいと願う人たちがいて、その努力をしたいというのであれば、それはそれでひとつのダル飼いの姿勢だと、私は思います。

私もクラブ規定には賛同の姿勢を取っていますが、努力をしてみる事自体を否定する気はありません。それで議論の末、「全く耳の聞こえない仔犬は、オスメス共にブリーダーが避妊手術をして後、貰い手を探す事。非常に小さいうちであれば、その確約を貰い手との間に取り決める事」という条件付であれば、コーナーを設置する事を認める事になりました。

会員のブリーディングであれば、避妊手術をして貰い手を探すか、もしくは処分するかの選択になります。今回クラブのブリーディング規定を強化したのには、プロの繁殖家たちによる無思慮な掛けあわせによって、問題の多いダルが増えているのではないかという危惧があるからです。クラブとしての姿勢を強化する事で、非会員のブリーディングとは一線を画して行きたいと思っています。良ければ一度ご覧になってください。
www.clubdalmata.com

さて、スペインのクラブの話題ばかりになりましたが、年末に私が所属している筈の日本の某クラブからと称する手紙が届きました。ふんだんに散りばめられた装飾語を取れば何の事はなく、「お互い気に喰わない者同士、居て貰っても困るし、居ても仕方ないでしょう」というものでした。また「クラブに正式な問い合わせがなかったから、貴方の発言に対する相手は一切しません」とも。一般用掲示板って、意見の反映が公的には扱われない場、だったのでしょうか?

しかし、この手紙、某クラブ名が記されているだけで、主宰者たる会長名もなければ署名もありません。こういった公的書類に責任者の署名がないというのは、契約社会のヨーロッパからすれば考えられない事であり、責任の所在が明確にされていない通知など、紙屑同然でしかありません。でもまさか、そういった最低限の常識をも弁えていない方々が、クラブを主宰しておられるとは考えがたく、これは何かの間違い、もしくは悪戯なのかもしれませんね。
Date: 2005/01/10(月)


「ヨーロッパのダルメシアン」&「ダルメシアン年鑑」アップのお知らせ
慌しく過ぎた11月、往復2600キロを走ってスペインの果て、ヘレスに行って来ました。そこで再開した我が家生まれのスギは匂いゆえか、ちゃんと私の事を覚えているようでした・・・。待ちあぐんだランの初ヒートも始まり、そして終わりました。クラブの会報と新ホームページに忙殺されましたが、やっと私の新しいコーナーをアップ出来る日を迎えました。

念願だったコーナーなのですが、最初は「ヨーロッパのダルメシアン」というコーナーだけでショウと名ダルの紹介をと考えていたのですが、ショウに出ているから素晴らしいダル、という誤解を生じたくはないので、2つに分ける事にしました。

「ヨーロッパのダルメシアン」では、ヨーロッパのドッグ・ショウの様子などを紹介して行きたいと思っています。今回は今年のヨーロッパ大会の報告だけですが、これからはショウ会場の和気藹々とした雰囲気なども楽しんで頂けるようなコーナーにして行きたいと思っています。また「ダルメシアン年鑑」では、名ダルと言われた素晴らしいダルたちを、拙いコメントではありますが、ゆっくりとマイペースでご紹介していきたいと思っています。

もう12月も半ば。これからはクリスマス・シーズン到来で、年が明け切るのはスペインでは1月6日の三賢人礼拝の日、キリスト公現祭までです。クリスマス・カードも届き始めました。皆様も素敵なクリスマスをお迎えください。
Date: 2004/12/15(水)


ホームページ再開のご挨拶
すっかりご無沙汰してしまいました。

実はHPのリニューアル作業中、同じドメインを使う為に移管手続きを行っていたのですが、スペインのサーバーの手違いがあり、一時閉鎖という状態になってしまいました。心配してメールを下さった方々、本当にありがとうございました。

BBS荒らしの教訓を生かし、あらゆる意味でより管理しやすいサイトにすべく、HP開設以来、私を何かと応援して下さった、ウェブ制作に精通している友人が、今後全面的にフォローしてくださる事になりました。ありがとうございます。

この機会により開かれたHPにして行きたいと、友人と試行錯誤を繰り返し、やっとサーバーの問題も解決し、本日再開へと漕ぎ着ける事が出来ました。出来るだけ風通しの良い空間を作っていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしく。
Date: 2004/11/06(土)


我が家の近況報告
さて、8月の後半は夏休みで山篭りをしておりました、もちろんダルたちと。この辺りの写真は「キンダー・ガーデン」でご覧頂けます。9月15日からやっと新学期が始まり、そして2週続けて小さなコンクールがありました。9月のコンクールは地方大会でおチビの慣らしにはもって来い。ちょうどヤング・クラス(9〜15ヶ月)になり、19日はマツが、26日はランがそれぞれBOBを獲得しました。

また、9月は友人のイギリスのブリーダー、マイク&ジャッキィ夫妻がバカンスでベジェス家に滞在し、3年振りで旧交を温める事ができました。彼らはベルのお祖母ちゃんドゥルスバのブリーダーで、彼らの所からはチャールズ・ブラウンという、かつてヨーロッパを制覇した素晴らしい茶ダル(オーナーはセルウィンのモーガン家。どちらにしても我が家のダルとはご親戚。写真は近日中にヨーロッパのダルたち、というコーナーで掲載予定)が出ています。

さて、イギリスでA級審査員も務めるマイクに、我が家のダルを見てもらう、評価してもらうというのは、やはり大緊張もの。マイクは、まず後脚の筋肉の付き具合を見る、のだそうです。後脚にくっきりと縦筋が入っているようなら、十分な運動をこなし身体が出来ている証。如何にもまずは骨格が最重要ポイントという、イギリスならではの視点。そして性格。

体型の戻ったベルへの評価が高かった事は何よりも嬉しく、またマツもランも9ヶ月という若さにしてこれだけの体格は素晴らしいと言う評価を受けました。また全員が素晴らしく濃い瞳を持っている事、そしてベルを始めその性格の優しさが大きく評価されました。ランはまだ落ち着きがないのですが、未知数の可能性を秘めている、これから伸びるだろう、という嬉しい評価にベジェス家ともども大満足。

もうひとつ。実はベジェス達が昨年15haの、ブドウ畑とオリーブ畑付の大農家邸宅(ただし廃屋)を買い、改修をしつつ暮らしているのですが、その一部を我が家が買う事になりました。やがてはそこでベジェスと共にスペインのダル・センターとすべく頑張ろうかと、買い取る決心をしました。ヨーロッパでは似通った血統ラインのブリーダーがグループを作り、お互いを助け合うというのは良く行われている事であり、我が家からグラナダへ行ったスギのオーナーは、やがてはベジェス家のジョイアの娘を彼の嫁にと希望しており、今後は共に助け合っていく事になると思います。我が家の次のブリーディングはオリーブ畑に囲まれた彼の地で行う予定です。やがては日本のダル友にも気軽に来て頂けるゲストハウスに出来れば、と夢見ています。

Date: 2004/11/03(水)


現行ログ/ [1] [2] [3] [4]
スペース区切りで複数指定可能 OR  AND
3777
[TOP]
shiromuku(u3)DIARY version 1.41